鎌谷ミキ

きみはいい子の鎌谷ミキのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
4.8
相手に肯定されること。受け入れられること。そして、相手を受け入れること。言葉で表すほど簡単ではないよね。赤ちゃんは親にわかりやすい形で抱っこされるのに、大人になるとそんなわかりやすい肯定すら、される機会が少なくなる。
「きみはいい子」とは、子どもだけではない意味を持ったタイトル。押し付けがましい言い方ではなく、根っからの悪い子なんていないという表現だと感じた。群像劇でそれぞれの視点からその意味が描かれる。
オノマチさん演じる子供を受け入れられない人、高良くん演じる軽い気持ちで教師になり教育現場の現実を受け入れられない人、喜多道枝さん演じる認知症を受け入れられない人、この主要人物三人の他にも、義父に受け入れられない子ども、自閉症の子ども(個人的にはこの子が出てくるパートがとても好き)
監督の前作にも出演した池脇さん、高橋和也さんも花を添えているけれど、やっぱりオノマチさんはスゴい。感情移入しすぎて、ボロボロでした…
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