かいわれ

きみはいい子のかいわれのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
4.8
モスクワ映画祭では最優秀アジア映画賞を受賞した一方、日本では「家族という病」皮肉にもそんな本がヒットしています。そういった意味では観る人を選ぶ作品なのかもしれませんが、地域コミュニケーションが表面的になっている今だからこそ胸に響くメッセージがあるのだと思います。

--未熟な大人だって存在する。しかしそんな彼らも様々な事情を抱えている訳で、その事情を生み出したのは紛れもなく現代社会。人情味のあった昭和を知ろうが知らまいが、みんな平成という複雑な現代で生活している。「再生と希望の物語」と予告編にて謳っているのもココに準じているのかもしれません。

(教室での小学生のやり取りを見てクスクス笑っていたのは年配の方。それがとても印象的でした。昭和と平成、教育現場での世代差も感じた。あれはかなりリアルだし、あそこからイジメに繋がる事もあるので決して楽観視出来ない状況。岡野先生も作品のような環境で小学校時代を過ごしたであろう事を思いながら観ると彼の葛藤が際立って判る)
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