たむランボー怒りの脱出

きみはいい子のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
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映画のなかの音がどれも暴力的に響く。
カップの割れる音、それに伴って母親の怒鳴り声、それにびっくりして泣きじゃくる子ども…。

この映画が息苦しいのは、そういった不快な音の連鎖に巻き込まれるから。

唯一の救いは認知症のおばあちゃん。
皆、このおばあちゃんの子どもになれば幸せだと思うけど、この映画はそういった絶対的な存在による救いという安易な解決法はとらない。

安易に「解決」しない、というスタンスはリアルで好感がもてる。