キャサリン子

きみはいい子のキャサリン子のレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
4.1
すごいなこれ。超リアル。
子ども達の演技も、学校のザワザワ感も、母親同士の公園でのやり取りも、全てその日常を切り取ったかのようなリアリティがあります。
特に、宿題を発表するシーン、あれ実際にやらせてアドリブで撮影したんじゃないかなぁ。


この作品、原作から先に入ったんですが、原作では「日本人にはハグが足りない」っていう台詞があります。
その台詞が強烈な印象として残ってて、それからは私もハグを大事にするようになりました。
大人だって皆、ハグされたいはず。特に、疲れていたり心が弱っているときこそ。
教師1年目で色々悩んでいる時に、幼い甥っ子に「頑張って」って抱き締められるシーンで、そのことに気が付きました。


ハグとか、「いい子だね」って褒められるとか、頭を撫でられるとか、
そういう行為って魔法のようなものです。


後半の、虐待されている男の子がなぜいつも鉄棒のところにいたのかが解ったシーンから、涙腺崩壊しました。

とても良質な映画だと思います。
キャサリン子

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