先生と生徒、母親と娘、独居の老人。
様々な悩みを抱える大人と子供を鋭く映し出す。
序盤は殆ど関わりのなかった3つのエピソードが終盤でひとつの物事に収束していく濃密さ。
悪しき連鎖を断ち切る気付きと優しさ。
抱きしめてあげることの大切さ。
とんでもない傑作を観た。
映画『ペイフォワード』のように人に伝わる優しさ。
みんなが抱き合いみんなに優しくあれば、きっと世界は平和なんだろうけど簡単なようで難しい。
胸を抉るシーン、絶妙な繋ぎ目、ラストカットの妙。
人と人との関わりをリアルに突きつける。
ちなみに桜の演出ですが、桜の全般的な花言葉は、精神美、優美な女性、純潔。
西洋ではspiritual beauty(精神の美)とは別にa good education(優れた教育)という花言葉もあります。
今作におけるテーマのひとつだと思います。