いち

きみはいい子のいちのレビュー・感想・評価

きみはいい子(2014年製作の映画)
4.4
昨日なんだか眠れなくて、久しぶりに深夜に1人で観る映画を探してこちらの作品を鑑賞。
もう…終始涙が溢れてきました。俳優さんたちの演技が良すぎて久しぶりに心から感動しました。


まず子役たちがみんなすごい。そして虐待、いじめ、モンスターペアレント、障害、性差別…1つの学校が抱える多すぎる現代の問題を改めて実感。先生も複雑すぎてついてけないよね…
特に虐待って子どもが親をかばうかぎり、助けることが本当に難しいと思う。どんなにひどい親だとしても、小さい子どもにとっては1番大切な存在だからそんな人を裏切るようなことはなかなかできないんだろうな

尾野真千子はもともと好きだけど、この演技、今までで1番すごいと思いました。ほんと微妙な表情で本人だけが抱える辛さをすごくよく表現してる。あとは同じシーンで出てくる池脇千鶴。彼女が本当によかった。
1人じゃないって思えるだけで救われることってたくさんあると思う。でも、あの明るい笑顔でいられるのは小さいときのおばあさんの存在が大きいんだろうな。尾野真千子とのラストはもうなんというかこの2人じゃなければあんな風には撮れなかったんじゃないかなってくらい素晴らしかった…。
SNSの自殺のニュースとか、人って怖いなって思うこともたくさんあるけど、やっぱり人とのつながりってすごく大切だなとも思う。人との触れ合いもね。


呉美保監督、池脇千鶴主演の「そこのみにて光り輝く」も絶対観たいと思いました。
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