きみはいい子の作品情報・感想・評価 - 247ページ目

「きみはいい子」に投稿された感想・評価

まめ

まめの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

『私がこの子に優しくするとね、この子も他人に優しくしてくれるの。だから、子供を可愛がれば世界が平和になるの』

まさにこれを鮮やかな編集と語り口で魅せてくれる作品。

上のセリフの『私』にも『この子』にも、誰もが当てはまると思うんだけど、この作品では
娘を虐待したお母さん。万引きした痴呆症のおばあちゃん。障害がある息子を持つお母さん。
それぞれが心に傷をもっていて、自分で自分の心を追い込む。
それでも『きみはいいこだよ』って。『大丈夫だよ』って。作品を通して肯定される(抱きしめられる)ような気持ちになりました。

高良健吾は横道世之介に続き、いい味出てます!
こじま

こじまの感想・評価

4.7
めちゃくちゃ良かった。
どストライク!
全国民が見るべき映画。
前作のそこのみにて光輝くもかなり好きだったのですが今作のほうが個人的には好きです。
そこのみにて光輝くほど重々しくないですし。
この作品は
①いけないと思いながらも自分の子に手を出してしまう雅美
②痴呆症を患うあきこ
③子供達に振り回される新米教師の岡野
この3つが同時に進行していくわけですが、どれも心にグッときます。
しつこいようですが見るべき!
とにかくいいとこだらけ
①なんて見てて気持ちのいいものではないですが、虐待シーンの緊迫感がすごい。
子供が頭かかえてごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい
と言い続けるとこなんかもうホントきつい。
子供なんだからある程度はしょうがないじゃないですか?飲み物こぼしちゃったり、口の周り食べ物で汚しちゃうとか
それをヒステリー気味に頭ごなしに怒る怒る。
実際にこういう人がいるわけでニュースで虐待により亡くなる子供がいるわけですよね....。
ただ、映画内ではきちんと池脇千鶴演じるママ友に救われるので安心してください。
ちなみにジョゼと虎と魚たちでは乳母車にのせられて押される側でしたが、今回は押す側です。
話が脱線しちゃいましたが、個人的にはこのエピソードが1番好きかな。
②は内容ももちろんいいんだけど、自閉症役の子すごいです。
ホントにそうなのかな?なんて思うほどに。
③は高良健吾が横道世之介の世界から飛び出したんじゃないの?
と思うほど似たキャラクターでした。モジモジしてるけど芯のある優しい男の感じとか。
で、岡野はうけもつクラスが学級崩壊気味で悩んでいるわけですが甥っ子に抱きしめられ
生徒達にある宿題を出すことを思いつくのです。
これが学級崩壊気味のクラスを立ち直すことになる....ハズ!
ちなみに、甥っ子の親。姉がいいこと言うんです。
私があの子に優しくすれば、その子は人に優しくすることができる。
なんだかペイフォワード的セリフですが素直に感心しました。
子供は親の姿を見て育つ。的な。
全体を通して愛するとは....なんぞや?
てことを優しく丁寧に教えてくれる映画だと思います。
きみはいい子ってタイトルもいいですよね。
一見子供だけに向けているようですが、親にも当てはまるようになっていると思います。
きっとこの映画を見たら他人への接し方、特に子供への考え方や見方がかわるのではないでしょうか?
とても、とても素敵な映画です。
Akinorider

Akinoriderの感想・評価

4.5
子どもを持つ親なら必見だと思うし、例えば子どもがいなくてもこれから年老いた両親の世話をする時がくるならば、是非観て欲しい映画だ。
いけないことと分かってはいても、自分の肉親、子どもが思い通りにならない時、怒りを覚えてしまうことがあるだろう。思わず目を背けてしまいたくなるシーンがこの映画にはある。それは刺激的だからではなく、身に覚えがあるから。私たちに当事者性を喚起させるからだ。
そのような私たちの弱さをこの映画は優しく、そして強く抱きしめてくれる映画なのだ。中盤、主人公の姉が、主人公に向けて、そして自分にも向けたようにつぶやかれる言葉は私たちにとってまさに小さな勇気となる。
この作品は監督前作の函館に続いて北海道の小樽が舞台である。しかし、小樽に行ったことない人は気付かないのではと思うくらい小樽感はない。それこそどこにでもある少しお洒落な郊外として描かれている。そのことがこの映画の普遍性を強化しているように思えた。
kie

kieの感想・評価

4.1
さっみなさん!誰かに抱きしめてもらいましょう、抱きしめましょう。ぬくもりは言葉じゃなく伝える方法がちゃんとあるのです。
ひとつひとつの言葉がとてもとてもとても大事な、ぎゅーっとなる映画でした。
kaname

kanameの感想・評価

3.5
現代の子供を取り巻く様々な社会問題を家庭と学校の両側から描いた物語。

悩みや問題を抱えて生きる人々が人と人との繋がりで小さな光を見出していく…これを説教臭くせずスマートな作りで見せてくれたのがとても良かったと思う。

親の人生にもそれぞれの苦悩があり、学校の先生は仕事の量が多すぎる…何とも考えさせられる深い内容だったなぁ…
Banye36

Banye36の感想・評価

3.5
社会問題をリアルに再現した映画。
感動ではないけど
涙がとまらなかった
みんな誰かに認めてもらいたくて
そーやって生きてる姿に切なさを感じた
JIZE

JIZEの感想・評価

3.5
抱き締める事で問題を否定せず肯定する..個性を無償な愛情で尊重する..全編は純映画なドキュメタリ調で現代社会の子供問題を(3つの短編を元に綴る)群像劇。取り扱う問題もまさに現在進行形な学級崩壊,ネグレクト,虐待,自閉症,いじめ,モンスターペアレンツなど現代に孕む社会問題を大人側が子供目線で吟味し改め導き出す変化前後の機微を映し出す構造。オムニバス形式を取る構成も方向性が1極化せず好感触だった。単に不祥事を抱え込む子供たちを大まかな問題児と分類化せず,個々で個性が違い魅力を備う単一的な子供と敬い距離感を保ちナチュラルな緊張感ある状態で突き詰めた物語性が結果的に心地良く(映画側)が演出(主張)しすぎない。実に惹き寄せられた。昨年に大画面の劇場で観てれば感動度合いも確実に染み渡る部類だった。。

概要。監督はモントリオール世界映画祭で最優秀監督賞を受賞した『そこのみにて光輝く(2014年)』の呉美保監督。主演には高良健吾,尾野真千子,池脇千鶴,高橋和也ら豪華俳優陣が集いました。

高良健吾演じる親米教師でも本作で"ゆとり世代"を代表とし教育に対し情熱を燃やし魂でぶつかる教師像..ではなく,苦痛を諸に表面に出したり現状にボヤく不安定な感じ。要するに彼の内面的な不完全性と大人(社会)側の不明瞭な社会像とが対比を成し彼自身も完全に未だ社会に染まり切らず子供たち同様に潤な目線で現状問題と向き合う。親米教師として奔走するピュアな生き様に演出がなくナチュラルそのもの。不器用だけど生身な姿で立ち向かう姿はやはり不自然でなくいいよ。また尾野真千子演じる若い母親も児童虐待を通じ目を覆う場面があり負の連鎖が脱せない状況で池脇千鶴演じる近所の母親と親しくなる事で深刻な事態に光が差す感じは正反対ながら打開策が開かれ考えさせられますね。

総評。
観客側の想像に委ねる範囲に(映画が)指摘を留めた事で(絶対にこうしなければならないという)模範解答がないor豊富な考え方自体を讃美化する設定..コレが本作の抜き出た賞賛部分に思えた。また(設定的に)父親を取り除いた設定も実直性。要は問題に直視する打開策が中々見出せず苦しみ抜くリアリズム性の導き方が単に綺麗事で処理されず逆に誠実性そのもので機械的な構図を踏まないだけに社会根底に抱える深刻な問題と近距離で自然に向き合う映画なんだと。深刻なドキュメタリ性溢れ世界に胸張り発信できる日本映画の最高峰な部類に入る映画だと思う。監督のネクストレベルな段階にも期待!!本作を是非。
えみこ

えみこの感想・評価

2.0
日本の映画って感じ。
テーマ良かったとは思うけど、わたしはこういうのあまり好みじゃないなあ…
あんな

あんなの感想・評価

4.5
光の採り方とか画面の切り替えが丁寧で抜かりない。役者も素晴らしかった。子役も含め、芸達者ばかりで、なりきって演じているとは思えないほどのリアリティが感じられた。
演出もいい上に、役者も脚本も素晴らしい映画ってあんまりないと思う。邦画の中でも極上の邦画だと思う。
子供の泣く声が耳に残ってしんどくなった。みるのが辛い場面もあった。