きみはいい子の作品情報・感想・評価 - 269ページ目

「きみはいい子」に投稿された感想・評価

鮭

鮭の感想・評価

4.0
邦画舐めてました。すみません。

起承の部分はただひたすらに辛い。
しかし転〜結と進むにつれてその辛さごと包み込んで昇華してくれる。
見終わった後に大切な人を抱きしめたくなる映画。

子役が皆素晴らしい。ブラボー!
「抱きしめる」って、言語化できない不思議な気持ちにさせてくれる素敵なもの。
それは、子供も大人も一緒。
終盤まではとても暗くて辛い話だけど、最後には一筋の希望を見つけた清々しい気持ちになって、劇場をあとにした。

小学校の新米教師の奮闘と虐待してしまう母の苦悩、認知症の初期症状が出始めた独り身の老人の日常が交錯する群像劇。
とても整理された脚本が秀逸で、終盤に向かうにつれてそれぞれの話が一つに集約されていく...みたいなお決まりの手法を使わなかったのも良かった。

そして何より、俳優が全員良かった!!!
高良健吾はイケメンすぎるけど、ポケットに両手を突っ込みながら猫背でノソノソと歩く姿は、とても弱々しくて、全く頼れない若手教師そのものだった。
鼻立ちが綺麗ですらっとしていてプライドが高そうに見える尾野真千子にとって、子供に手を上げる母親は、これ以上ないほどのはまり役。
自然ながらも複雑な表情に引き込まれた。
主演二人に引けを取らない、それどころか、一歩前に出るくらい目立っていたのは、自閉症を患った子供を演じた加部亜門くん。
衝撃を受けた。
同じ症状の人物を演じた役者は五万といるが、今まで観たなかで断トツで上手かった、というか、凄まじかった。
彼の演技こそ、言葉にできない力を持っていた。

しかし、一つ一つの題材がヘヴィーなぶん、それぞれの問題を深くまで突き詰められていなかったなぁ、というのも正直な印象。
やはり、三つのストーリーを語るには、二時間は少し短かったと思う。

いじめ、虐待、自閉症、認知症、老人の独り暮らし、、、
現代の社会に蔓延る難しい問題を正面から切り取った作品。
観ていて辛いシーンもあるが、最期には温かい気持ちになれた。
“優しさ”は風のように流れ、伝染し、人々に“幸せ”という種を植え付けてくれる。
misa

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3.8
シナリオ読んでたのにボロ泣いた。
子役が良すぎてびびりました。
中田

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3.7
どうしたら、いい子になれるのかな。どうしたら、いい親になれるのかな。
子供も親も分かりあいたくて、通じ合えるなにかを探しながら共に生きていく。もうダメだ、って思った時に抱きしめられて感じるあたたかさがきっと愛なんだな、と思った。

小学校のシーンは自分の小学生の頃も、ああ、こうだったなあんな子いたなって思い出した。小さな社会の中でたくさんの楽しいこと、一生懸命になれることを知って、嫌なことも辛いこともどうしようもないこともわかって、そうして大きくなっていく。

やっぱり、ママのそばがいいよね。おかえり、ただいま、ご飯を食べて、おやすみを言って布団に入る。大きな愛を受けながら未来に進んでいく彼、彼女らに春の桜が舞い散る。
shuuhey

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4.7
抱きしめられたい。
子どもだって。
おとなだって。

涙が止まらなかった。
現代人に欠けてるもの。直接的な繋がりや本音が減ってきた時代に、そんな社会問題を人々の足元から見つめた人生の教科書。
個人的に期待の〝呉美保監督〟の新作を見終わって〜
シネコンの小さい方の劇場なのはわかるんだけど・・・
昼の上映で観ているのが自分を含めて6人とは残念ではないか (^_^;)

この近年、僕には目につく親子のあり方についてまた違った切り口の良作でした。
気楽に楽しいモノではないけれど、もっと多くに見て欲しいと思います。

この現代に自分が子供でないことを、小学校の教師でないことを、子の親でないことに〝ほっ!〟としてしまうヘタレな事を思ったりしますが・・・^_^;
いやいや、そうではなくて、親子であること、家族であること、人と関わりある中で〝pay it forward〟が大事なのかと感じたり (^_^)b

〝そこのみにて光輝く〟から続投の高橋さん、池脇さん、新たに、尾野さん、高良くん、富田さん、名前を存じませんがあのおばあちゃんの人、そして子供たちの〝みんないい子〟でした。
TAXMAN

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4.3
みんな役にハマっていた。
池脇千鶴と尾野真千子も良い味出してました。

リアルな日常です。
Osamu

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3.6
子どもを抱きしめる、親に抱きしめられる。
そこに起こることを、その感覚を思い出す映画。

自分も大人になったし、子どももある程度大きくなったから、今は抱きしめられることも抱きしめることも、ちょっと無い。
でも、本当は抱きしめてあげるべき場面を見逃しているのかもしれない。
今の社会の問題、児童虐待、いじめ、学級崩壊、独居老人などを群像劇スタイルで描く作品。映画だとはわかっていても、子役たちの演技がガチ過ぎて観ていてつらい。救いもあるし、救えてない所もあるかもしれない。高良さん、池脇さん、尾野さんなどもいい演技。
今自分の目の前には直接無いけど、このデリケートで難しい現代社会の問題は根付いて、確かに『そこ』にあるんだろうな。
生きてる以上、歳を取っていく上では避けては通れない事柄でもあるし。

リアルで淡々としたタッチながらも、どこか張り詰めた空気というか緊張感があって、それを見つけてもらえた時には思わず涙が込み上げた。

根っこのとこは前作『そこのみにて光輝く』に通じる部分はあって、より身近な『家族愛』がテーマなだけにそれなりに考えさせられた。

尾野真千子がハマり役だった!何と言っても序盤の子供を見る目ね! 親が子供を見る目じゃ無いだろう…怖い。あと池脇千鶴も前作とはガラッと変わってまた良いキャラ立ちしてたな。

笑いから笑いや、叫びからの叫びみたいに同じ行動から別のシチュエーションへの切り替えは、監督の最近のブームなのかな? その繰り返しがチョットあざとかったのと、最後のCGの桜は余計だろ…

ラストの終わり方も惜しい気がした。