きみはいい子の作品情報・感想・評価 - 288ページ目

「きみはいい子」に投稿された感想・評価

世の中はどう転んでもおかしくない、ギリギリのところで成り立っていて、それを可能にしているのは"いい子"の存在である。こんなことは物語になる程でもないただの当たり前な事だが、誠実に誠実に描くが故にとても感動的。
絶対に守らなければいけないものを自覚し、超利他的な行動にでる(暴力に相対する)ていう物語的に一番盛り上がる場面が描かれない。言ってみれば映画になる前の、ただの我々が生きてる世界の話。
子供達がすごい。ぜったいやって来ます!って力強く言ってくれた神田さんにはほんと泣かされた。
デミ夫

デミ夫の感想・評価

4.8

このレビューはネタバレを含みます

今まで見てきた中で一番『良い』映画だった。面白いとはまた別の次元。
カメラワークからなにから監督の手腕が優れてることがわかったし、子役含めた役者の演技が本当に素晴らしい。
そこにあのストーリーが絡んでくるからもうすごいの一言です。
「宿題やってこれるか?」「絶対やってきます!」で涙腺崩壊
終わり方もすごくよかった。
映画の途中で、まだ終わらないでずっと続いて欲しい、って思える映画って中々ないと思いました
6/29
ネグレクトな母、無秩序な児童、認知症気味の老婆、知的障害者の子供とその親など、リアリティのある描写と丁寧な演出により観てるだけで胸が締め付けられて苦しくなった。最後に提示される希望がせめてもの救いか。

驚いたのは小学校教育現場の手詰まり感。子供をさんづけ?身体のチェックができない?トイレ自由?
勘違いの親とそれにビクつく学校のおかげでホントどうかしてる感じになってる。
Tomoko

Tomokoの感想・評価

4.4
そこのみにて〜がとっても良かったから見た作品

尾野真千子の目が…うん、目が。


グッとくるシーンが随所にあります。
やっぱり池脇千鶴は凄い人です。
私も子供が生まれたら、べっぴんさんだねって言ってあげたい。

宿題の感想、多分子供達は本当に思ったことを言ってるんだろうなぁ〜台詞じゃないんだろうな〜…あの自然さを撮れるのが凄い!
つぐみ

つぐみの感想・評価

3.6
同監督の「そこのみにて光輝く」には遠く及ばなかったものの、原作も素晴らしいし、誠実な作りで、しかも何度も泣いてしまったので完全に好みの問題。

高良くんの優男っぽさがすごくぴったりだった。
しかし残念なことに顔が綺麗すぎて「男前だな〜」と気が散ってしまう…。
尾野さんのつつけば壊れてしまいそうな空気も見事。

2人の不安定さをよそに池脇&高橋コンビの安心感も凄まじい。
特に高橋一也のモンスター俳優ぶり。
「そこのみにて〜」の役とは真逆なんだけど、上品とは言い難い、洗練もされてない無骨な男っていう点では実は共通してて、彼がフレームインしてると、作品がソリッドに感じました。名優。

例の宿題のシーンはドキュメンタリータッチで視点も変わってて、どれもアドリブっぽい遊びに満ちてた。

と、褒める要素はたくさんあるんだけど、総合するとうまく着地してない感じがあってちょっと辛めに。
ひさびさに長い感想になりました。
それくらい期待値が高かったんだよ〜
書庫番

書庫番の感想・評価

4.3
2,015年6月28日 立川シネマ・ワンにて鑑賞。

児童虐待、学級崩壊、いじめ、障害児童…。
親と子と教師を取り巻く問題は山積みでそのどれもが複雑。
そういう現実をリアルに描きつつ、弱いながらも一筋の光明が射さる様なストーリー展開にどっぷりと嵌る。

等身大の主人公を演じる高良健吾の確かな演技が見事。
教育現場で悪戦苦闘する若い教師が抱える苦労がリアルに伝わって来るのである。
一時は自分の無力さに絶望感を味わいながら背を向けた場所に、再び全速力で向かおうとする姿に心が熱くなって、彼が主演で本当に良かったと思った。

もう一人の主人公は、我が子に愛情を示す事が出来ないまま暴力に走る若い母親。
負の連鎖に雁字搦めになって苦悩する彼女を説得力充分に演じるのが尾野真千子。
彼女の娘を演じる子役の存在感も相俟って、観る者に強烈な印象を残した本作は、彼女の代表作と呼べるのではなかろうか。

『そこのみにて光輝く』への出演で高評価を得た池脇千鶴と高橋和也が本作では両名とも心優しきキーパーソンを務め、子役の加部亜門が個別支援学級の男子生徒という難役を見事に演じ切るなど、観る者の感情を揺り動かすのも見所。
正直テーマは重い作品ですが、呉美保監督が描くこの群像劇には温かさと爽やかさも見出せます。
ぜひ劇場で観ていただきたい良質な作品です。
di_atom

di_atomの感想・評価

4.2
監督というのは業の塊でその業に付き合える役者というのもまた覚悟を持って演じる訳で、きっちり噛み合った時に作品はなにかしら心に残すものを生み出してくれる。
兎に角子どもたちの演技を刮目。
NAKKI

NAKKIの感想・評価

3.4
題目が大きすぎて、いやでも今はみじかな話かな。俳優陣が題材の脇役になるってかんじかなーそしてまたしても北海道ののどかな空気感もリアルで。どの立場でみれるか、みるかにもよるから涙の意味をあまり他人に知られたくないかな。
2015/06/28
映画みた後はポスター見ただけで涙が出てくる。

たくさんのひとに見て欲しいな。

「捉え方によっては綺麗事かもしれないけど、これは祈りで、願いだから。」
子供の頃、親に理不尽な事で貶されたり蹴られたりして自分が駄目な子なんだと思っていた事を思い出して号泣してしまった。
そうなんだよなあ、子供にとって、親は世界であり法律でもあるのだ。親が右と言えば右だし、悪い子だと言えば悪い子になる。それが一般的に見て間違っていたとしても。
そしてその呪縛は、大人になってもつきまとう。生きている限り皆んな誰かの子供なのだから。

観る人によって評価が極端に二分化されるかもしれない映画。
幸せな家庭で生きた人には辛いだけなのかも。

自閉症役の子の演技力に舌を巻く。