かわうそ

マルティニークからの祈りのかわうそのレビュー・感想・評価

マルティニークからの祈り(2014年製作の映画)
5.0
どんなにお金に困っても、運び屋稼業には手を出さない方がいいということがよく分かる映画。

夫は借金の保証人になっただけなのに、あっという間に金額が膨れ上がっていた大きな借金を肩代わりさせられることになる。
妻はそれを助けるために『荷物を運ぶだけ』の簡単なお仕事に手を出すが、それが大きな元で大きな災禍に巻き込まれる。

実際にあったという出来事をベースに作られた映画とは言えども、どこまでが事実でどこからが脚色なのかは分からない。
でも泣いた。5回ぐらい泣いた。

運が悪いというだけで、こんなにも過酷な人生になってしまうのか。
いや、運が悪いだけじゃなくて犯罪の片棒を担いでるか。。
でも、脱税だけのつもりが麻薬の運び屋なんてキツいし、500万円のつもりが2000万円というのも厳しいものがあるよな。。

マルティニークの女刑務官がクソ。(あの人はちゃんと裁かれたのかしら?)
在仏韓国大使館はいかにも在外公館って感じだけど、日本の大使館は大丈夫なのか心配。
最後の電話は演出なんだろうけど、通商外交部のひどさ加減を表しているのでしょうきっと。

主演の二人と子役が上手。
チョン・ドヨンは『男と女』とか『君の誕生日』のイメージもあって、薄幸の美人役がハマってる。
コ・スは『オクニョ』のテウォンさんなど、いつも通りの情に厚い好人物。
カン・ジウは、とにかくかわいい。
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