滝和也

フルスロットルの滝和也のレビュー・感想・評価

フルスロットル(2013年製作の映画)
3.5
久しぶりに
ポールに会いたくなって

ポール・ウォーカー
最後の主演作です。

仏映画、アルティメットの
ハリウッドリメイク。

「フルスロットル」

デトロイト。凶悪犯罪の巣であったブリックマンション地区は壁に隔たれ、監視対象となっていた。その地区で正義をなそうとするリノ(ダヴィッド・ベル)は顔役であるトレメイン(RZA)と敵対。元カノのローラを人質にされた上、買収された警察に引き渡された。同じ頃、アンダーカバー(潜入捜査官)のダミアン(ポール)は新たな任務を言い渡された。トレメインの手に渡った中性子爆弾の起爆解除をブリックマンションにリノと共に潜入し行えと…。

ダヴィッドはパルクールの第一人者でアルティメットと同役。この方にポールがどう絡むのか、注目していたんですが、ワイルド・スピード的アプローチ(笑) カーアクション用の相棒。潜入捜査官で、理より情に傾くキャラって正にワイスピ前期ですね。ジャケ写を見るとバリバリにポールもパルクールしちゃうのかと思いますが…それは確かに無理ですわ。でもマシンがあるとやっぱり馴染みますね。日本車じゃないけど(笑)

ダヴィッドのパルクールの見せ場がいきなり冒頭に来て度肝を抜かれます(笑)流石に凄い。街、建物にあるすべてを使い軽やかに、鮮やかに舞い飛ぶ。無重力感すらある。元カノローラ役の女優さんもスタイル抜群で足が素晴らしい(笑)ミニスカウェイトレス衣装でアクションまでこなします。敵方のラッパーさん達も中々愛嬌もあってハマってますし。

でも…構成やストーリーはあっさりなんですよね。二人が出会うまでの説明をかねるアクションがやや長い。出会ってからのアクションがもう少しあっても良いかと…。コンパクトにまとめてしまってますからね。またストーリーもやや淡白で捻りがないかなぁ…。キャラは濃いんだけど、少しづつ抜けてて話がバタバタ解決しちゃいますし…。故に強引なトコがあって。一番は奴が立候補しちゃいけないでしょ(笑)

とは言え…ポールの勇姿が見られて、ワイスピっぽいキャラですからね。つい加点しちゃうのは人情と言うもの。やっぱり格好いい。これから更に渋くなる所だったのに…残念です(T_T) 
滝和也

滝和也