1と2を劇場で一気観したので全体の作品としてのレビュー。
劇場公開時は時間を置いて公開されたが、時間が経ってしまってから観ると1と2との評価が変わるのでは？自分はたて続けに観たせいか緊張感も持続したのと笑えるシーンが随所に散りばめられていたのでかなり楽しめた。ただ内容が内容だけに精神的、肉体的にもお腹一杯疲労感でグッタリ…。
特に夫婦との修羅場と黒人兄弟のシーンはショートコント風で声を出して笑ってしまった。また物語終盤のセックス依存症のセラピーで堂々と自分の事を何の疑いもなくニンフォマニア宣言をして立ち去る場面も印象的。
物語全体を通してこの主人公は色情狂であると同時に父親譲りの根っからの研究者であると私は感じた。ただ対象が「性」なだけで、人間が本来持っている好奇心、探究心を妥協することなく追求する正に「性の求道者」たる人物に見えた。
博学なセリグマンと組めば立派な学術論文を世に発表出来るんではないかというおかしな想像も掻き立てられたが、あのラストのオチであっさり裏切られたのは言うまでもない…。
