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パシフィック・リム アップライジングのMOCOのレビュー・感想・評価

3.5
「俺たちは戦争の最中に生まれた。世界を化け物が襲った。それが怪獣だ。
 奴らは『時空の裂け目』からやって来た。太平洋の海底の異次元へ続く扉から。
 奴らを送り込んだのは『異次元生命体(ブリカーサー)』人類は戦うために怪物を造った巨大ロボット『イェーガー』だ」


 ギレルモ・デル・トロ監督が『シェイプ・オブ・ウォーター』の製作のため監督することができず2018年にスティーヴン・S・デナイトが監督した、前作の10年後を描いた続編です。
 ストーリーは継承されたが監督の変更の影響か前作に比べると中心メンバーがぐっと若返った影響かシリアス路線から180度変更した感じです。

 巨大ロボットはトランスフォーマーに似たイメージになりました。どちらかと言えば前作が暗く大人向けでこちらは対象年齢が少し下がり、その分ストーリーも画面も明るくなった気がします。
 巨大ロボットの操縦方法は従来と同じです。パイロットと巨大ロボットは「ドリフト」というシステムで結ばれ、乗り込んだパイロットの動きそのままトレースされるそんなアホな・・・というあのシステムです。

 10年前、怪獣との戦いで戦死した司令官スタッカー・ペントコストの息子ジェイク・ペントコストと戦地から無許可で集めたパーツで一人乗りイェーガー『スクラッパー』を自作していた孤児の少女アマーラ・ナマーニのお話なのですが、ジェイク・ペントコストをジョン・ボイエガが演じているのが注目点です。あまりストーリーの先読みをしない私ですが『スクラッパー』が後半使われるだろうと予想してしまいました。

 中盤に中国のシャオ産業のリーウェン・シャオ社長が各地に配備する巨大兵器ドローン・イェーガーが遠隔操作の無人機で「おお!やっぱり遠隔操作の無人機の投入か!」と思ったら「ドリフト」の装置がロボットの外に出ただけで、ガラス張りの部屋にパイロットが何十人も集められ「ドリフト」で各々のロボットを操作するのはスポーツジムでルームランナーをしているみたいで「アチャー やっちゃったねー」という感じでした。

 レビューのために初めて観たのですが前作同様日本の怪獣映画やロボット映画へのオマージュを感じる作品でした。
 東京のビル街の文字が・・・ってとこは残念でした。
 
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