菩薩

パシフィック・リム アップライジングの菩薩のレビュー・感想・評価

3.5
俺はたしかに『パシフィック・リム アップライジング』のチケットを買って劇場に行ったつもりだったが、内容はめちゃくちゃエヴァンゲリオンだった(まぁ元々だけど…更にね…)、こんな気持ちは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』以来である。俺の頭の中の鈴木雅之は、終始日本郵政の格差是政策に向けてのツッコミと同じ様に「違う、そうじゃない」と熱唱を続けていたが、真剣佑はちゃんとカルタの素振りをしていたし、シャオ産業の社長はchelmicoの鈴木真海子にそっくりだったし、相変わらずハリウッドは「空飛ぶギロチン」に対してご執心の様だし、何よりこの世界には「アナハイム・エレクトロニス社」が存在しているし!!!

ってもう途中からどうでも良くなって終始爆笑していた。前作にあった様な「ロマン」は当然薄れてしまっているが、「かいじゅー」に対して「きょだいろぼー」の戦いにそれなりに胸を熱くする大きいお友達は沢山いるだろうし、そもそもシナリオ云々では無くほぼほぼ使命感の名の下に初日に駆けつけたのだから別に悔いは無い。どうせならアナハイム社の門前に飾ってあるユニコーンの石像がパリパリと瓦解して中から出てきた本体がサイコフィールドでも発生させてくれればもはや何一つ文句は無かったが、繰り返しになるがこれはおそらく「パシフィック・リム」と言う作品の続編であり「ちはやふる」の続編で無ければ「エヴァンゲリオン」の、そして「ガンダム」の新シリーズでも無いらしい。まぁとりあえず言える事はこの作品の「TOKYO」は東京では無いし、いくら霊峰と言えども富士山はあんなに大きく無いし東京から近くもない、それでも…俺はきっと続編も初日に行くんだと思う…。コンマ0.1秒にかける情熱はしかと受け止めた、そんな作品だった。
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