不満はある。けど褒めるべき点もたくさんある。前作の続編として求めている要素は多くはなかったけれど、それでも「この作品はすごい!」と言える点がたくさんある。
ひどい言い方になるけれど、アップライジングは、スティーブン・S・デナイト監督の言葉にあるように、「この次」を見越した作品だ。これが売れればパシフィック・リムシリーズのフランチャイズが盛り上がり、アニメやゲーム、コミックやオモチャが相乗効果で盛り上がる。
その恩恵を受けるのは誰だろう? 我々自身だ。
前作の思い出に浸って、やっぱりギレルモ・デル・トロは最高だったなとくだを巻くのもいいだろう。
でもそういうわけにはいかない。売れなければシリーズは終わり、「一世を風靡した話題作」で完結してしまう。
デカくならなければならないのだ。さもなければ、絶滅するしかないのだから。