ひろ

パシフィック・リム アップライジングのひろのレビュー・感想・評価

3.7
スティーヴン・S・デナイト監督によって製作された2013年「パシフィック・リム」の続編となる2018年のアメリカ映画

ギレルモ・デル・トロ監督が「シェイプ・オブ・ウォーター」の製作で忙しくて降板したために、同じオタクのデナイト監督に交代して製作された。それにしても日本が誇る怪獣やロボットに影響を受けたオタク達が妄想の世界から抜け出し、自らの作品を作る時代になったんだなあとちょっと感動

評価の高い前作から10年後の設定。怪獣が出現しなくなった世界は復興するために忙しそう。でも備えは大事だからパイロットやらイェーガーも準備しないといけない。そんな時に謎のイェーガーの襲撃にあうといった展開

前作が素晴らしかったし、ギレルモから監督も代わったことで賛否両論の作品となったが、普通に面白いと思う。確かにあげ足取る場所は結構ある。人間関係の描き方は散漫で薄っぺらい。前作の主人公はどうなったんだとか、富士山の位置がおかしいとかいくらでもある

でもこういう作品なんだからそういう所は生温い目で見ていただき、怪獣とロボットが戦うのを楽しむだけでいいじゃないか。パトレイバーみたいなイェーガーもいるし、エヴァンゲリオンみたいなのも出てくる。エヴァの有名なシーンに似た場所は笑った。ガンダムらしきものも。怪獣とロボットが好きなんだなあって伝わってきたし、東京を破壊しまくる戦闘シーンは楽しめた。ウルトラマンでももうちょっと遠慮するわ。日本は怪獣の侵略に慣れてるから平気だけどねw

主人公をジョン・ボイエガ、相方をスコット・イーストウッド。前作から続いて菊地凛子も登場。新田真剣佑も出演してるけどまだまだ脇役。まあ演技をどうこう言う作品でもないけど、ボイエガはこれからの俳優だからそれなりに目立ってたかな。スコット・イーストウッドはいつか父親を超えるぐらいの俳優になってほしいものだ

賛否両論なので文句がある人もたくさんいるんだろう。映画の粗探しは楽しいかもしれない。でも実話ベースでもないし、娯楽映画なんだからいい意味で適当に見てもらえば楽しめる作品だと思う。さらなる続編もある感じだけど、最後にいい感じに締めたらこの作品の評価も上がるかもしれない。続編頑張れ
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