すずき

パシフィック・リム アップライジングのすずきのレビュー・感想・評価

4.1
今や巨匠、と言ってもいいデル・トロ監督の、溢れ出る怪獣映画愛に満ちた前作。
その前作のエッセンスを期待して見ると、こりゃあんましウケないだろーなー…な今作。
確かに不満点はある…けれど個人的には、前作より面白かった!こんな事言っちゃうのはすげー少数派だろーから、声を大にしてもう一回。前作より面白かった!
でも、前作は劇場じゃなくて自宅で見たから、スコアにマイナス補正かかってるのもあるかも。

今作は怪獣映画愛は、かなり薄い。
けれどもその分、ロボットアニメ分が多め。
シンクロ率が高い10代のパイロット候補生達が集められた訓練施設、とかアクエリオン的。
突如出現した敵、謎の黒いイェーガーとかパトレイバー的だ。
黒いイェーガーとの決戦の、真横の構図でチャンバラ、はガンダムvsグフのオマージュ?
多分、たまたまだろーけど。

イェーガーの重量感が軽くなっちゃったのは、予告編の時も思ったけど、実際見てみると許容範囲。
時代の進歩で運動性が上がったのでしょう。
正面から見るとカッコ悪いかもだけど、動いてるとカッコいいかも、そんなメカ達だ。

全体的に中国推しだけど、クライマックスの舞台は東京なのは嬉しい!
なんか富士山めっちゃ近いし、多分山梨辺りだろうけども、劇中では東京って言ってるし、これは東京(山梨)だ!

しかし、候補生達のキャラクターが弱いのはイマイチな点だ。
もう少しそれぞれの掘り下げは出来なかったものか。

次回作、怪獣愛を全面的に出すのは多分デルトロ呼んでこないと無印を超えられないと思うので、このままロボット愛の方向でオナシャス!
次は可変機出すってのはどーでしょ?