きよぼん

パシフィック・リム アップライジングのきよぼんのレビュー・感想・評価

4.4
前作を観たときは「なんか久しぶりにこんなん観たなあ」という思いがありました。それはガッチョンガッチョンと音をたてながらメカメカしく動くロボット。アニメのロボットのように素早く動くのではなく、実写特撮のロボットモノによくみられる表現が心地よかったのです。そういう意味ではイェーガーって「マジンガーZ」というよりは、「マッハバロン」や「ジャイアントロボ(実写版)」だよなー、とおっさんは思うわけです。最近は日本だと戦隊モノぐらいしか実写特撮巨大ロボットって観られない感じですけども。

今回はガッチョン系からアニメ系の素早い動きへとイェーガーの動きが変更されました。これは一長一短であったと思います。けれんみあふれる大迫力のアクションシーンが観られた一方、ややお話が空想っぽくなりすぎたように感じました。

アニメだとOKだけど、実写だと「あんなに早く機械が動くわけないやん」と脳が勝手に判断してしまうのでしょうか。いやこれ批判ではなくて、映像表現の認識とリアリティの感じ方って面白いなと考えさせられました。

ドラマ部分は前作よりはかなり軽い感じがします。しかしながら、やや気になる箇所はあるものの、破綻しているわけではないので納得できずストレスになるということはないでしょう。ロボットの動きが軽くなったというリアリティラインの変化が、ドラマ部分の感じ方に影響をあたえているかもですが、現時点では自分の考えはまとまってないです。

だがしかし、

いろいろ文句たれましたが、これ100点ですよ。

序盤のシドニー、決戦の東京でのバトルの迫力は震えるほどです。咆哮を上げて街を壊す怪獣。二人のパイロットの動きとシンクロするロボットの動き。血がたぎります。間違いないです。映画全体としてはいろいろ気になることがありますが、満足感を持って帰れる映画であることは間違いありません。

ちなみに自分は字幕版と4DXで2回観ました。実はなかなか4DXで観てもお金出した分だけ満足できることってあまりないんですよね。でもこの作品はいままで4DXで観た作品のなかでぶっちぎりの満足度です。

こまけーこたあいいんだよ。でっかいことはいいことだー!。まだごらんになってないかたは、大らかな気持ちで観ていただきたい。スクリーンで観るべき作品だと思います。

だいたいいろいろ「あそこが問題」とかいってる人も、そういいながら顔はニヤついてるんじゃないですかねえ…
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