おなべ

パシフィック・リム アップライジングのおなべのレビュー・感想・評価

3.4
自分が期待していた『パシフィックリム』とは全く異なる世界観。日本人からは前作に引き続き《菊地凛子》と、新しく《新田真剣佑》が登場します。映像美や躍動感は前作に比べて遥かにパワーアップしてます。ただ、感情は終始「無」。個人的な意見でございますが、全体的に内容が浅くフワフワしていて中身は前作と比べても遥かにレベルダウンしたように感じ、結果的に粗探しをする結果に至りました。(本当に偏見を含めた個人的な感想なのであしからず)。

二人で操縦するのに然程バディとの絆を描く事も無く、キャラクターの魅力に関してもどこか物足りなさを感じ感情移入出来ずじまい、結局最新のVFXを使って〔格好いい映像〕を追求しただけの印象を受けました。「とりあえず過去のトラウマとか悲劇を描いとかなきゃ」みたいな(勿論そんな事ないと思いますし、あくまでも自分の偏見から感じた印象です)。もっとこう…絶望に次ぐ絶望やイェーガーの戦いを通じて感情の奥底にある部分を刺激するような「熱さ」や展開の目新しさを訴求して欲しかったので、期待していただけに少し残念です。

それと、何故か日本を舞台に描かれていたシーケンスがあり、多くの海外版ディザスタームービーやパニック映画と比較しても、そのスケール感の小ささとエキストラの少なさに切なくなりました。加えて、中盤から終盤にかけて明らかにこの世界観と似合ってない“おふざけ”が混じっており、ナンセンスで完全に蛇足でした(・_・;

【以下ネタバレ】

●さて《新田真剣佑》はハリウッドでどこまで通用するのかとかなり上から目線で観察してましたが、台詞はトータル3つで内2つは同じ台詞、基本アクションを中心に活躍してました。報告は以上です。
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