狭須があこ

パシフィック・リム アップライジングの狭須があこのレビュー・感想・評価

3.9
アタシ女の子だから、ロボよりもカイジューのほうが好きなのよね~

とかいう乙女心に浮気を迫るロボ推し映画!ロボ最高!でっかかったら何でもいいや!!
でもカイジューももう少し見せ場あったらね~、って思うくらいロボ!ロボ!
メカ!!!

前作の「画面が暗くてせっかくのバトルが見えねぇ」という文句を解消する昼間のバトル!!
細けぇことはいいんだよ!!
舐めるようにボディを移動するカメラワークと飛び出すウエポン。
ガガガ!!!

でも違うねん。
前作の特筆すべきはオタク臭さなのだ。
カイジュー、イェーガー、シンクロ。

コレ、なんかめっちゃ完璧じゃん。
このストーリーなら、スゴくスムーズにあの前作のおわりから続くから、なるほどな~と思いました。でもめっちゃ出来のいい続編同人誌っぽい。

オタクっぽい痛々しさと、気味の悪さをカッコよさとして描写してくるデルトロ節が、普通に男の子はこういうのが好きなんでしょう?カッコいいロボ大決戦!になっていた。

イヤ私は別にデルトロファンではないので、どっちかというとこのほうがワクワクしちゃったカンジはあるよ。
でもワクワクしながらも、1作目のフェチは再現できなかったんだなぁ~、っていう思いは沸きました。

求めているのは「ロボとカイジューのバトルへのフェチ」じゃなくって、「ロボへのフェチとカイジューへのフェチのバトル」なんだよな

それから、なんか前半が完璧なのに、後半がすごい大雑把だった
ロボが暴れてるだけだった前半では「細けぇことはいいんだよ!」はめっちゃメリットだったんですけど、後半で細かいところがすっ飛ぶのはちょっと「あれ?」ってなったポイント

まず、イェーガー作った子をなぜエンジニアじゃなくパイロットにしようとするんだ。
誰が主人公なのかよくわからなかったのでアレなんですけど、彼女の特技はパイロットに活かされておらず、修理のシーンも省かれてるので、見せ場がないんですよね……
訓練生たちは皆、特技とか関係なく「若さ」だけ買われてるカンジでした

そうやって後半、見たいシーンが飛んでるんですよ!
エンジニアちゃんも、ロシアちゃんも、中華美女にも、なんかもう1シーンあると思うんですよこのあいだに!他のイェーガーももうちょい活躍ある気がするんですよ!
カイジューも最後なんか、もうちょいある気がするんですよ!見せ場が!
まぁめちゃくちゃ長くなるから省かれてるんでしょうけど……。

そして、スコットと真剣祐がいる横で「父親とおれは違うんだ」みたいな話をするボイエガにはだいぶストップをかけたかったです
がんばれ2世俳優!
狭須があこ

狭須があこ