在宅勤務が始まって、家にいること
が多い。一歩も家を出ないし、テレビを
観ることもない。会社にいるのと
同じ時間に仕事を始めて、同じ時間
休憩をして、お昼ご飯を食べる。
ワイドショーも観ないので、
いただきますと、モグモグしながら、
WOWOWで録画してある作品やら、
Netflixやらを観る。いっぺんに
観られないから、数日に分けて観る。
モグモグ。ながら見。
ちょうどいい。それくらいがいい。
面白かったよ。まぁ、うん面白いよ。
前作とは、別モノだけどね。
国際色豊かな若手キャストが出てくるが、
特に彼らの物語が語られる様子も
ないので、なんだかなーと思うし、
ネイサンとジェイクとの関係性や、
ジュールスとの三角関係も、ドラマ性を
あげるために、もっと見せ場や伏線を
作ろうと思えば出来たろうに、それらも
語られる様子もなく、ジェイクや
アマーラの成長物語にしては、
『おぉー』と来る胸アツ場面もなく、
演技が上手いとか下手以前に
中国マーケットを強く意識したであろう
中国人キャラクターたちが悪目立ちを
していて、その都度、シーンのトーンを
変えてしまう存在感を発揮していたりで、
中盤まで、なんだかな〜っと思って。
最近こんな感じの観たな〜っと思って。
あぁ（トランスフォーマー 最後の騎士
王）だと思い至り、いやいや、ナオミ・
スコットの（パワー・レンジャー）の方
が近いかなと、独りごちる。
（ライディーン、ガンダム、マクロス、
ザブングル、パトレイバー、エヴァ。
あっ、ボトムズもあったなぁ。）
ロボットは足元からじっくり
見上げるんだ。アングルは下からだ。
徹底して下からだ。
パイロットがイエーガーのコクピットに
乗りこむとやはり楽しい気分になる。
そりゃ、ロボットの造形や、大きさ、
重さ、古びたデザイン、傷付いた素材感、
ディテールに次ぐディテールを
もっともっと見せて欲しい。
圧倒的な大きさを、圧倒的な重量感を。
打撃音を響かせて欲しい。
この作品は、絶望から始まる訳で
ないし、最後まで絶望にはならない。
人類は元気だし、空は曇り空ではない。
だから、イエーガーは最後の希望と
して、映らない。
翌日。息子を送り出して、
仕事を始める少し前まで、
僅かな時間で遅めの朝食を食べる。
続きだ、続きだと、さっそく。
モグモグ、パクパク。
にわかにキャラクターたちが
動き始める。表に裏に。静に動に。
正義に悪に。いいね、いいね。
映画としてマシになってきた。
前作の完成度が高過ぎて、
どうしても比較されてしまうのも
可哀想だけど、別モノとして観れば
なんとなくは楽しめる。
だが、これがベストではないし、
正解では決してないと思う。
ただ（ギレルモ）が足りなかったなぁ。
