Tomo

マイ・インターンのTomoのレビュー・感想・評価

マイ・インターン(2015年製作の映画)
4.5
人生における若さと老いの楽しさや苦しさ両方の側面から作られた映画

特にロバート・デ・ニーロが演じるベンは定年退職後、引退生活を少し楽しみ、シニアインターンに参加するが、そこで実務経験という面ではなく、心遣いや寛大さで皆を魅了する。

しかし、他人の幸せを考えるばかりに見えるベンにも、きちんと長年の人生で築き上げたこだわりがあり、オフィスにはスーツにクラシックのカバンで通勤、クローゼットに整理されたネクタイやカッター、ハンカチを常に持っておくなど彼自身が彼のライフスタイルに満足している。

この満足心が人を助けようという余裕になるのだと思う。

人生経験が豊富だとか簡単な言葉で彼を表現せず、隠居生活で行った店や運転した道がインターンで役に立っているシーンがあるのが素晴らしい。人生に無駄などないことをこのシーンが証明している。

自分に自信がなく、不安定な人は八方美人のように他人に優しくすることで自分の存在を証明しようとするが、ベンは自分自身が満たされている上で、他人に優しさを与える。これこそが真の老いなのだと思う。

またアン・ハサウェイ演じるジュールズは反対に日常生活が不安だらけで、家庭に仕事様々な苦労と戦っている。また自分自身のことにも不安である。これこそが若さであり、それで良いのだと思う。

若さと老いの対比で映画をシンプルにし過ぎたが、ストーリーやシーンとして華やかで明るい作品だと思う。