このレビューはネタバレを含みます
嫌味のあるキャラも(いちおう)いなく、ただみんないろんな悩みを抱えながら、それでも前に進もうとする姿勢がよく出ているので、見ていてとてもすがすがしい。デニーロが演じるベンは完璧超人感のある、人生の大先輩とでもいうキャラなので、見ようによってはショートショートの映画化のような印象もあった。
ただ正直ベンが完璧超人すぎるので、「彼ではなく女社長をもっと主人公枠で使うべきでは?」みたいな気分にもなってしまうんだけれど、それだとあっという間によくある陳腐な映画になりそうな雰囲気もあるので、この映画はそういう境界ギリギリのところで上手く作られた映画だなあと思った。