一夢

マイ・インターンの一夢のレビュー・感想・評価

マイ・インターン(2015年製作の映画)
4.0
少し前まで、結婚相手の候補に入っていたアン・ハサウェイにあまり惹かれなくなったことに気付いた自分がいた。大人になったってことなのかな…。永遠の嫁候補筆頭は70年代初期のキャサリン・ロスで決定!!

退職し、妻に先立たれたおじいちゃん…と言うと、日本ではとにかくマイナスのイメージが付き纏うが、本作の主人公(自分は彼のことをトラビスと呼ぶ)からはそんな気配など感じない。言わずとも周囲を察し、一つの企業に献身的に尽くす、日本人の理想としたサラリーマン像のようであり、アメリカならではのユーモアを持ち合わせた、スーパーおじいちゃんだった!
70歳を迎える彼が、ネットで衣類を販売する急成長中のベンチャー企業にインターン入社をし、周囲に緩やかに良い刺激をもたらす物語だ。

トラビス(もうトラビスでいいや!)のクラシックな作法は周囲からは驚かれるが、良いものは何年何世紀経っても良く、そこから学ぶべきものが多いという温故知新ぶりが観ていて楽しい。日本でもスト2がまだまだ現役なことから(!?)日本人の胸に響く要素が多く詰まった映画だと思う。

成人式前後の娘と、お父さんが一緒に観て楽しんでいるシチュエーションを思い浮かべる、心温まる一本。冒頭でいきなり批判気味だったけど、涙を我慢して笑顔を見せる表情が、アン・ハサウェイは本当に上手い。

汗っかき男子として必携していたハンカチを、これからは二枚持つことを決意。紳士はイギリスの専売特許ではないと言うメッセージを感じた。
隣から、トラビスの良いおじいちゃんっぷりを称賛する声が止まらなかったので、将来自分もこうなる予定の身としては、照れて照れて仕方なかったぜ。
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