なんて素敵な映画!
ロバート・デ・ニーロ扮する70歳のインターン、ベンの、豊富な人生経験からくる魅力に、現代の喧騒に飲まれた若者たちがどんどん良い方向に変わって行く様子がこれでもかというほど気持ちいい。
ストーリー展開はとても明快ながら、それゆえの王道的心地よさがあり見ていてストレスが無い。
画面全てが華やかで可愛らしく、所謂「すべての女子が憧れる世界」的画面の面白さもばっちり。
働く女性の共感を生むという点でも、よく引き合いに出される《プラダを着た悪魔》に通ずるものは感じました。
王道的ストーリーとはいえ、ベンの「おじいちゃんインターン」という異例の設定はとても面白く、その立ち位置やキャラクターからくる魅力が余すところなく表現されているところが◎
最初は社内のあちこちに目くじらを立てていかにも余裕ありません!といった雰囲気満点のジュールズ(アン・ハサウェイ)が、ベンと交流していくうちに「喋り方が遅くて嫌われて」いたベッキーとも普通にゆったりと会話をしている様子に感動。
CEOの件もそうでしたが、
「意固地にならずに、偏見を持たず新しい風を入れること」はとても有意義なものなのだと、本作に教えられました。