しろかわつよし

マイ・インターンのしろかわつよしのレビュー・感想・評価

マイ・インターン(2015年製作の映画)
4.1
【 「定年後」の良い見本。映画「マイ・インターン」】

「人生100年」が謳われる今日この頃、「定年後」の生き方を指南する多くの書籍や雑誌記事を目にするが、私はこちらの映画も、定年後の人生の送り方の良い見本ではないかと思う。

「マイ・インターン」
電話帳の印刷会社で40年以上務めた主人公ベン(ロバート・デ・ニーロ)が、ファッション通販サイト会社のシニア・インターン制度に応募し、社長のジュールズ(アン・ハサウェイ)付きのインターンとして、再び働き始める。
最新のIT技術や職場文化に戸惑いながらも決して腐ったり文句を言ったりせず、むしろ長年のビジネス経験を元に、次々と問題を解決していき、息子・娘くらい歳の離れた同僚たちの信用を得て、やがてはジュールズのビジネス及び家庭や働く女性としての悩みにも含蓄あるアドバイスを提供し、友情を育むといったストーリー。

また、ベンが「俺の若い頃はよぅ」みたいな態度を一切せず、若い世代も理解しつつ、ベテランとしての、決して押し付けがましくないが、的確なアドバイスをする点が素晴らしい。「老害」とは無縁。

オマケに若い世代の同僚とも仲良くなり、「リーダー」というよりは「ガキ大将」みたいなポジションになっていくのも、微笑ましい。

また、本作は決してベンの出世物語のようなギラギラしたストーリー展開ではないところも好感が持てる。ベンは「できる人」ではなく、あくまで「自然体」なのである。
定年後も現役で働きたいならば、本作のベンの振る舞いを見習いたい。

追記
オマケにベンは女性にもモテて、あちらの方もまだまだ「現役」らしい。
まるで、「週刊現代」や「週刊ポスト」に載っている「老いてこそ青春」ネタの理想像を彷彿とさせる。
あて、アン・ハサウェイのファッション七変化も本作の見どころです。