人の生き方はいろいろですが、生きていく上で誰かを幸せにできるのであれば、それはとても素敵なことだと思います。
少なくともそうでありたいと願う僕にとって、この映画は人生の指針になりうるものでした。
デニーロ演じるベンは、時に柔らかに、時に厳しく、誰にも分け隔てなく接します。その根底にあるのは、相手のことを心から思いやった本当の優しさ。
自分よりはるかに歳上のインターンに戸惑っていた周囲も、彼の優しさに触れるにつれ変わっていき、いつしか彼を心の支えとして、人生を(小さいところからでも)自らの手で動かそうとしていきます。
ただ相手の感情におもねるだけじゃない、こんな優しさを持っていたい…
その他にも、旺盛な好奇心、クラシックなスタイル、いつもハンカチを忘れないことなどなど。学ぶところは多くあり。ひとりの男の生き方として、バイブルにしています。
映画自体も、抑揚は少ないものの、コメディタッチな部分も入りながら、さらさらと流れるように観ていくことができ、入り込みやすいです。
日々流れ行く生活に疲れたときの処方箋。ぜひ。