良い映画は見ていて心地がいいなぁ。
全体を通して、安定して、落ち着いて見ることができるのは、ロバート・デニーロが演じるベンという人物の人柄だろう。
ジュールズは最初ベンを古臭い人間だと偏見を持つが、彼女が困難に直面した時、ベンに支えられながら乗り越えていく。
「なんでも型にはまらずラフにしよう、古い考えなんて捨ててしまおう、スーツなんて堅い」という風潮が強くなっている現代だけど、人生の先輩の意見や立ち振る舞いを本当に拒絶してしまうの…？
時に彼らは、その知恵で、若くてパワーを持て余して脱線しそうな私たちの手をしっかり掴んでくれるのでは…？
そう思わせてくれる作品だった。
ジュールズの娘のペイジがとっても愛らしいのと、歳をとったロバート・デニーロもなんだか可愛いおじいちゃんになったと思う。
