なんという優しい映画だろう!
あー。想い出した。
同じナンシー・マイヤーズ作品「ホリデイ」のときにも、同じような心地よさを感じたことを。
目ざとすぎるベン。
自らのペースでしっかりと。
悩み進んでいくジュールス。
会社のために常に駆け足だ。
しかし、その歩みはどちらもまっすぐ。
まっすぐ故、周囲が影響を受ける。
そんな二人の"公倍数な歩み"。
波長は違うけれど、常に良い地点で重なっていく。
そんな二人の関係を表す、いいラストシーンだった。
物語が終わったこの後の登場人物の生活をずっと観ていたい。
良い映画って、そういう感情を起こさせる。
最近では「レディバード」もそうだった。
デ・ニーロの役作りを評価するのも野暮だけど、まぁ感心する。
いつもの"デ・ニーロ表情"を見せながらも、堅実で芯の強い好老年を演じた。
アン・ハサウェイは、相変わらずチャーミングでキュート。
くるくる変わる表情を見ているだけで幸せな気分になる。
インターン組による「オーシャンズ」ごっこ!
最高だね。
Blu-ray映像特典のベンを除く三人組の語りは、劇中まんまで軽妙!
そして、主役二人の服装、家、オフィス等のデザインが素晴らしい!
それぞれのキャラクターを表現した家具や持ち物、衣装の配置が絶妙で、ストーリーを際立たせる。
良い映画に出会いました。
ハンカチは常に持つことにしよう!
いざ!というときのためにね。