70歳のベンとキャリアウーマン・ジュールズとの世代間ギャップを通した友情を描いた作品。
ストーリーはもちろん、ベン役ロバート・デ・ニーロの紳士的なんだけれども、時には大胆でおチャメな演技が最高でした。(自宅で瞬きの練習をするシーンは思わずクスッときました)
アン・ハサウェイ演じるジュールズは、芯があってブレない強い人間なんだけれども、裏腹に周囲や家族とは価値観のズレが生じてしまい、それを抱え込んでしまう側面もあった。
そこにインターンとしてベンが現れ、ジュールズをはじめ、周囲の人たちへ次々と良い影響を与えていくという作品。
ベンはインターン採用されるとすぐに、職場やジュールズの家族とも溶け込んでいっていたが、やはり最大の魅力は"相手に共感"し"常に相手を見ている"点にあるのだと思う。だからこそ些細な変化にも気づき、ジュールズの心も自然と開かれ、物語終盤の素敵な友情関係に発展していくのだろう。
また作中、女性の社会進出や専業主夫に関して幾つかのシーンが描かれていましたが、ダイバーシティな時代だからこそ、互いを理解し認め合うことが良好な関係の発展に不可欠なのだと感じました。
主人公・ベンの歳を重ねても挑戦したり新しいものを共有しようとする姿勢は、いくつになっても忘れてはいけないなぁと再認識させられました。
「ハンカチは貸すためにある」
この名言は心に刻んでおこうと思います。