七沖

マイ・インターンの七沖のレビュー・感想・評価

マイ・インターン(2015年製作の映画)
4.2
〝すべてを手に入れたはずの彼女に訪れた試練。そこにやってきたのは、70歳の新人(インターン)だったーー〟
新しいことにチャレンジすること、そしてそれを面白がることの重要さを教えてくれる作品だった。

アパレルショップを立ち上げて軌道に乗せたジュールズは、会社の取り組みとしてシニアインターンの採用を行う。やってきた70歳のベンを最初は煙たがるジュールズだったが、やがて彼の助言や行動が周囲を変えていき…というストーリー。

「ハンカチって意味ある?分かんない」
「必需品だ。知らないのは罪だぞ。ハンカチは貸すためにある。女性が泣いた時のため。紳士のたしなみだ」
このじいさん、カッコ良すぎる!
若い時は色々苦労や失敗もあったのだろう。経験からくる大らかさやゆとりが、たまらなく魅力的。新聞紙を使って男性ならではのピンチを乗り越えたあとのハイタッチなど、お茶目な一面があるのも素敵だ。

この物語を切り開いていくのは、常にベンの新しいものを避けずにチャレンジする姿勢だ。
最初は周囲から煙たがられても、腐らず自分が出来ることを誠実に行って認められていく姿に憧れる。人生経験から来る余裕もあるのかもしれないが、このスタンスは見習いたい。そして、こんな歳の取り方ができるように、今をしっかり頑張りたいと思える勇気をくれる作品だった。
七沖

七沖