このレビューはネタバレを含みます
平凡な暮らしが、ささやかな幸せが
彼らには遠すぎて遠すぎて・・・
それはそれは大きな夢で。
分からなくないな。
自国ではなく敵国で感じた人情。
触れた優しさ。
知りすぎた哀しみ。
でも結局どれもこれも夢のようなもので・・・
全て現実なのに全て偽物で。
自国から利用されて捨てられる
敵国に拾われて与えられる
優しさの傍にいたいけど
家族を守るのが最優先で
変わってしまうのは今までの自分人生を
否定するようで怖いけど
敵国での温かくて穏やかな経験を
忘れることなんて出来なくて
遠過ぎて高過ぎて掴めないまま。
利用して捨てる人間
拾って与える人間
今の自分がどっち側の生き方か
今の自分はどの立ち位置か
自分はどうありたいのか
誰もが自分とリンクさせて考えられると思う。