オトマイム

友だちの恋人のオトマイムのレビュー・感想・評価

友だちの恋人(1987年製作の映画)
4.8
恋人は欲しいけど自分からは誘えない。そんな、恋に臆病な主人公が可愛らしい。
ガンバレ〜!と応援したくなる。

『海辺のポーリーヌ』のトークショー付き上映の時に聞いた話だけれども、ロメールは撮影前に俳優たちに恋愛観とか人生観とかを自由に語らせるらしいです。それでセリフも柔軟に変えていく。だから俳優たちのセリフがとても自然になる、と。そう、まさに役者がその役に同化している、もちろん演じてるんだけどね。

ロメールは色遣いが上手いなぁといつも思う。とりわけファッションのきれいな色遣いは本当に素敵。あんな色のセーター欲しいな、とか見入ってしまう。それが緑の木漏れ日の中や街の中にパッと映えて、うーんオシャレ。
ラストシークエンスがとっても好き、劇場内あちこちでクスッと笑いが漏れてた。幸せな気分で帰れる映画(ロメールは基本そうだけど♪)