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友だちの恋人のsonozyのレビュー・感想・評価

友だちの恋人(1987年製作の映画)
4.0
「喜劇と格言劇」シリーズ 第6話。
今作の格言は「友だちの友だちは友だち。」

24歳になるブランシュ(エマニュエル・ショーレ ※ジャケ写右)は市役所で文化事業を担当。食堂で22歳の女子大生レア(ソフィー・ルノワール ※ジャケ写左)と知り合い意気投合。レアが苦手だという泳ぎを教えるためプールへ。
そこに来ていたレアの友人アレクサンドルを紹介され、2年も恋人がいないブランシュは一目惚れしちゃう。

アレクサンドルは電力会社のエリートで、美術学生のアドリエンヌと付き合ってはいるが、女の方から寄ってくると豪語するモテ男。レアはブランシュとの接触をサポートするが、繊細なブランシュは緊張してしまい、アレクサンドルはレアとの会話を楽しんでいる。

ファビアンと同棲中だが、破局が近い様子のレアは、アレクサンドルよりファビアンの方が合いそうだから、私と別れたら付き合ったら?とブランシュにプッシュする・・・

レアが別の男と旅行中、ブランシュとファビアンは全仏テニス観戦や、湖でのウィンドサーフィンなどを楽しむようになり・・・

男を自在に操れそうなレアと、繊細で慎重なブランシュ。そして、アレクサンドル、ファビアン。
バカンスに入る季節、4人の関係は"友だちの友だちは友だち"を越えるのか?

ブランシュが暮らす当時の新都市開発エリア、セルジー=ポントワーズの集合住宅のデザイン、湖、湖畔の公園、森...
爽やかな陽光、ブルーが似合うブランシュのファッションなど、空気感がいい。
(私はレアよりブランシュの方が好みです。笑)

4人がブルーとグリーンのファッションで登場するラストが何とも微笑ましい。

ロメールの作品などを見る度に、おフランスの若者の頭の中の7割は恋愛、2割はバカンス、1割が仕事他 なんじゃないか(偏見)と思っちゃいますね。笑
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