チーズマン

エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方のチーズマンのレビュー・感想・評価

3.7
ジャド・アパトーらしいコメディで楽しませてもらいました。

彼がプロデューサーや製作の方にまわった時は自身のネームバリューと信頼を活かして毎回豪華なカメオ出演に行き過ぎたフザケっぷりが最高という作品が多いです。
最近だと『俺たちポップスター』のような。笑

しかし自分で監督をする作品は一貫して一般的にはダメな大人といわれるような人達の恋愛や結婚を描いたコメディを作っています。
これがまた生々しくて、下世話でふざけてるのにどこか地に足がついているのも良いんです。
そしてそういう大人達のダメダメな部分や痛々しい部分を面白おかしく描きながらも、ちゃんと愛を持って描いているといつも感じます。

“もうずっとこのままでいいや、なんて言わないで誰かを愛し愛されようよ“
ジャド・アパトーが自分で監督する作品はどれも毎回そんなような内容ですよね、とにかく勇気を出せと、一歩踏み出せと。
と、まあ、文字で書いたら小恥ずかしい真っ直ぐなメッセージですが、監督としてのアパトーにとってコメディはその照れ隠しでもあると最近思うようになりました。

主演の“エイミー”を演じたエイミー・シューマー自ら書いた脚本を監督に持ち込んだだけあって、役へのハマりっぷりが素晴らしく、真の意味で勇気を出して踏み出したことを行動で示して見せたラストはグッときました。

後はなんでしょうか、
ブリー・ラーソンはやっぱ演技うめえな〜と感心したり。
いきなりなんの説明もなしに単なる本人としてイスに座っていた“とある俳優”の絶妙な佇まいに笑いがじわじわ込み上げてきたり。
映画の物語内で上映されてる映画ではここ最近で1番バカバカしいのを拝めたりと、他にも上げていけばキリがないほど豪華カメオ出演も沢山ありました。
それと『少年は残酷な弓を射る』の彼とか、いや〜分かってるなあ。

NBAのレブロン・ジェームズにいたってはカメオどころか本人役でがっつり話に絡んでましたね、しかもやけにケチという、サングラスのくだりはアホだなと思いましたよ。笑
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