きんゐかうし卿

パラノーマル・インシディアスのきんゐかうし卿のネタバレレビュー・内容・結末

1.3

このレビューはネタバレを含みます

 


『転居先は魔女の呪い附(憑)き物件』

自宅(CS放送)にて鑑賞。日本劇場未公開のPOVで原題"The Bell Witch Haunting"。原題の示す通り、米国では割とポピュラーな「ベル・ウィッチの呪い」に関連した内容。完全なPOVになりきれてないそれっぽいだけの作り。途中、電話の遣り取りを強調する意味でか、タイプ打ちのフォントでテロップがオーバーラップされる。あくまでリアルさを追求した為か監督を始め、主要スタッフ等の表記がどこにも見当たらない。何とも中途半端な出来で、余程の酔狂な好事家でもない限りお薦め出来かね、早く忘れた方がいい。25/100点。

・登場人物の関係性が判り辛く、誰が誰なのか見分けがつき難かった。主要な家族が怪奇現象に鈍感なのに加え、兎に角、人がバタバタと死に、中にはその為だけに登場したかと思われる人迄出て来る。挙句、本来衝撃的な筈の事象なのに感覚が麻痺してしまい、結果盛り上がりにも欠ける平坦な印象しか残らなかった。CGI等もショボく、画的に褒める箇所を見附ける事が難しい。

・問題となる家族“ソーヤー”家だが、冒頭では"Sawyer"と綴られているのに対し、終盤では"Sawywer"となっている。加えてC.アルター(ノンクレジット)演じる“ダナ・サーワー”の母、J.シアレイ(ノンクレジット)の“ジャネット・サーワー”は"Janette Sawyer"とのスペルが、いつの間にか"Martha Sawyer"と変化している。更に物語の舞台がテネシー州アダムス郡とされているが、テネシー州ロバートソン郡にアダムスと云う地名は在るものの、テネシー州にアダムス郡は存在しない。物語は'11年1月(15・21・22日)と設定されいるが、家の周りの路地脇には青々と生い茂った椰子の木があり、1月のテネシー州に緑の葉を附けた椰子の木は有り得ない。

・鑑賞日:2018年10月2日(火)