片腕ファルコン

坑道の記憶 炭坑絵師・山本作兵衛の片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

3.0
ユネスコ記憶遺産というものがありまして…

登録されているものに、アンネの日記やベートーヴェンの交響曲第9番の自筆楽譜などなかなかの代物があるのですが…
唯一日本で登録されているものが…

山本作兵衛という人が描き残した炭鉱の絵画697点でした!
ちなみにこの人自身は90歳くらいまで生きて30年前に亡くなってます。思い出を語るのは主に作兵衛さんの孫たち。

決して上手いとも言い切れないが味を感じる漫画チックなタッチ。が、しかし自身も経験した炭鉱の様子が鮮明に描かれていて、働いていた者たちの記憶を蘇らせるのでした。

女性も乳振り乱して全裸で作業していたのか。。物凄い暑さで服は着ていられないらしい。。

プロの画家というワケではないのですが、地元から絵の依頼を請け負ったりして、それを大好きな酒と交換していたらしい。。

そんな感じで作兵衛さんの絵はあちこちに存在するらしくそれら一度集めて個展を開き、その持ち主たちの思い出話などを語って作兵衛さんの人物像を浮き彫りにするドキュメンタリーであります!!

まぁこれまたNHKの特番のような堅い作りではありましたが、丁寧に作らていて、そこそこ楽しめました!!

日記じゃなくともこうして形に残しておくことって大事なんですねぇ~

いつかフィルマークスのレビューもユネスコ記憶遺産に申請したいものですなぁ。。