前方後円墳

ねじりん棒の前方後円墳のレビュー・感想・評価

ねじりん棒(2004年製作の映画)
1.0
6人の監督達が“エロス”をテーマに描いた6つの愛のドラマ「ラブ・コレクション」シリーズのひとつでブラック・コメディ。タクシードライバーの井村(斎藤歩)が散髪屋で自慢話をはじめるのだが、その内容が馬鹿馬鹿しく、取り立てて面白いというわけでもなく、ずるずると流れていく。「ラブ・コレクション」シリーズの中では一番陽気で完全にコメディなのだが、ほとんど落語を聞いているかのような絶妙なシュール感が笑えるようで笑えないのが残念だ。物語の途中で散髪屋に客(嶋田久作)が来るのだが、まったくその存在に意味はなく、ちょっとした場つなぎにもなっていないのも不思議だ。またこのシリーズは女性が主人公で、一応は美咲(夏生ゆうな)がそれにあたるが、どう見ても井村が主人公になっているのも中途半端だ。
最終的なオチもありがちな感じでそれほど驚かされることはなかった。