Eryyy678

エクソダス:神と王のEryyy678のレビュー・感想・評価

エクソダス:神と王(2014年製作の映画)
3.8
イスラエル民族の指導者モーセと言えば、海を割り、海に道が出来たという御技が有名ですが。
リドリー・スコット監督は、そのような超常現象的シーンの構成は用いず、リアリティにこだわったとか。

普通、海は割れない。

本作主人公のモーセは、いわゆる「神の奇跡」的な超越者というよりも、感情揺れ動く一人の人間、ってかんじがします。

神の力は、自然現象の裏返しであるし、まだ「世界の形」が無限大だった時代。大昔の人々が自然の災厄を神の仕業と解釈するのも、理解できます。

スケールの大きい映画ですが、何かが足りない。
主人公モーセと、エジプト王ラムセスのドラマが弱いような。
かといって古代の戦争大作かと言われると、その要素も微妙。
しかし引き潮から満ち潮となる海のシーンや、険しく細い山道を走る戦車馬車のシーンなど、見どころもそれなりにあります。
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