エディ

リピーテッドのエディのレビュー・感想・評価

リピーテッド(2014年製作の映画)
2.9
朝になると10数年の記憶が無くなり、20代の記憶からスタートする40歳の短期記憶障害の女性の視点で描いたサスペンス。短期記憶障害の人を描いた映画は「50回目のファースト・キス」「メメント」などいくつもあるので、設定自体は特に違和感はないし、それなりにスリリングなシーンもあるのだが、ストーリー展開やオチに難があって物足りなさを感じてしまった。

主人公クリスティーンが朝目覚めて何で隣に男が寝ているのか判らないので、困惑して化粧室に行くシーンから映画はスタートする。化粧室にはクリスティーンと夫が知り合ったときや結婚式など様々な写真と解説が壁にたくさん貼ってある。ベッドルーム戻り、夫から10数年前の交通事故のせいで短期記憶障害になったため、寝て朝になると前日までの記憶がなくなってしまうことに気付くという毎日を10数年も続けているのだ。

ずっと同じ日々の繰り返しだったのだが、この数週間は違っていた。夫が外出後、謎の男から電話がかかり、その電話の指示通りに押入れを探すと、自身が録画した記録ビデオが出てきた。それは日々のことが記されていて、夫の説明に疑問を感じ始める日々が記録されていた。。。

交通事故や子供の存在、クリスティーンが毎晩観てうなされている夢、親友の存在などを考えると、怪しい人物やラストはなんとなく想像付いてしまうと思う。多少のひねりはあるけど、想定線みたいな映画だ。ただ、不気味なことがじわじわと起きている怖さを感じるシーンはそれなりあり、特に、夫以外の人物にいろいろあって話を聞くに連れて怖さが増しているのは良く出来ていると思う。なので、この映画は、結末や真犯人を深く考えずだらっと観るほうが楽しめると思う。

しかし、クライマックス以降が物足りず、途中で読めるシーンの再現みたいな感じなので、肝心のクライマックスがあまり怖くないのだ。それに、クライマックスの記念サプライズに同行する経緯のシーンの時系列がわかりにくく、途中で少しずつ記憶が戻っていたのにそのシーンになるのがご都合主義的に感じてしまった。

そして、ラストはつまらな過ぎ。アイデアが尽きたので、適当にまとめたって感じの終り方なのがかなり不満だった。

もう少しストーリーを工夫したらもっと上質なサスペンスになったのにともったいなく感じた。