kyoko

チャイルド・オブ・ゴッドのkyokoのレビュー・感想・評価

チャイルド・オブ・ゴッド(2013年製作の映画)
3.8
カリコレ④(今年は全然観てないなー)

原作未読。

最初はたいして悪いことしてないのよね、レスター・バラード。
精神的な異常者というよりも、その顔はむしろ純粋な子ども。
ライフルで威嚇したり、カーセックスにふけるカップル覗いて自慰行為したり、泥酔したババアの娼婦は襲わずガウンはぎ取るだけ(レスターは女の見た目重視するタイプと見た)……なのに世間はこの先凶悪な犯罪者になると決めつけている。
お祭りで手に入れたぬいぐるみたちに話しかけたり、「彼女」とままごとのような会話をするシーンはうっかり泣きそうになってしまった。なんだよレスターさびしんぼうかよ!
それにしても、ぬいぐるみのトラ、いい顔してたなー。

欲はどんどんふくれ上がり、レスターは本物の犯罪者になってしまった。
最後に凄まじい己の生存欲の塊となって土中から生まれ出てきたのを見た瞬間、高揚感すら起き、教訓なんてクソ喰らえの世界にうっかり取り込まれそうになった。危ない危ない。これは禁断の映画かもしれない。

スコット・ヘイズ、見事な野グ○&鼻水。
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