「チャイルドオブゴッド」
年末つまんねー!
(↑逆から読んでみて下さい。あかねさんから頂いたネタでした)
常に手にライフルを持つ男、レスター。人々が集まる場所へライフルを構え、「ここは俺の土地だ!お前らは出ていけ!」人々に怒鳴り、威嚇する。
そんな鬼気迫る男が主役。彼は孤独。孤独なのだ。
中々ハードな映画だが…年末残業のせいで疲れもあったおいどん。いつしかウトウトと…
「おい黒羊。久しぶりだな」
…ん?誰やお前は?
俺のコタツに誰か入ってる。顔はアヌビス神のマスクを被っている。
「もう忘れたか。私だよ」
…あれ?もしかして?そら吉さん?お前そら吉やろ?久しぶりやな!
「そうだ。フィルマークスではそら吉と名乗っていた。そんな時代もあった」
おお!元気してんのか!仕事は順調?あれから映画は観てるんか?
「まぁそこそこと。しかしお前はクソレビューばかり書いているらしいな。早くフォロワーがゼロになればいいな」
くはー!手厳しいぜそら吉さんよ!流石は過去のフィルマ上位ランカーだけあって君のレビューは優しさがあって良かったよね!
「ところで、みんなは元気かね?私はこの通り、元気だが」
…いや、アヌビス神のマスクのせいで顔が分かんねぇよ。
んなもんフィルマの垢作って、レビュー書かんでも読みに行ったらええやんけ?(鼻ホジ-)
「いや、フィルマの垢は作ってはおらんのだ」
そーなん?ほな俺のアカウント教えるから、そこから入って読んだらええやん?
メアドは、
「フィルマで浮気不倫だめゼッタイ@yahoo.co.jp」で、パスワードは「ナンパしたい女好き」。これを英文字入力で入れたらいつでも黒羊のアカウントで入れるで!
「…なんだどっちなんだお前は…?」
まぁまぁ!ほれ!みんなのレビュー読んでこいや!
俺はスマホを渡して、そら吉さんにレビューを読ませた。
「ふふふ…皆、元気そうだな」
アヌビス神のマスク越しに、そら吉さんが笑っているのを感じた。
「黒羊、お前は映画を観ながら酒を飲むが、本当に吹き出したりするのか?」
ん?そやで。最近はあんまり吹いては…
[映画]林の中をいく主人公レスター。そこにドリフコント並みのデカパン穿いた女が転がってる!都合良く転がってルー!
ブホォォオ!(酒ブシヤャ-)
「よくも私に酒を吹いてくれたな…」
いやごめん!あの女がダウンタウンのコントならウンコパンツになってるパンツ穿いてるもので!
「氷結ゆずレモンが勿体ないではないか…私にもおくれ」
そら吉さんはマスクの間から氷結ゆずレモンを飲んだ。器用やなおい。
「しかし…この映画の男は孤独だな。黒羊も孤独だな。貴様はこの映画の男のようにおかしくなったりはしないのか?」
アヌビス神のマスク越しに…んな事言われても。
うん。まぁ俺は孤独は生涯の友になれるようにしとるからな。孤独を愛せてこそ、大人の男よ。そして男ってのは、いくつになっても孤独なもんよ…(酒をチビリ
「…うん。黒羊よ。全然カッコ良くないぞ?」
うわぁぁんバカー!そら吉なんてもう知らないッ!出てって!いつも予告が終わる前に俺の唐揚げまで全部食べるりょー◯氏のところでもいけー!
「ふはは。気が向いたらまた来てやる。さらばだ」
コタツに入っていたそら吉さんはフワッと消えた。俺は映画を見続けた。
映画ではカーセックスを覗き見る主人公が自家発電を始めていた。また酒を吹きそうになったが、アヌビス神マスクそら吉さんに怒られると思って、なんとか堪えた。
おしまい。