このレビューはネタバレを含みます
2023.01.23 配信で視聴
還暦半ばを過ぎた婆には、可もなく不可もなくって感じの映画。
男だったら共感してたかもしれないし、女のままで60歳より前だったら主人公の行動に「ズルい！身勝手！」と怒ってたかもしれない。
本作は『ドライブ・マイ・カー』のハッピーエンドコメディ版として観るのもアリだろう。
主人公が旅に出る前の “主人公の彼女”の言動にメンタル病みを感じたのは間違いじゃなかった。性器や性的な事象を頻繁にコトバにして嗤うオンナや性的に放縦なオンナを、世間は “性的欲求不満”とか “好きもの or下品”と決めつけやすいけど、ほとんどの場合そうじゃない。
そりゃ「そう決めつけてもらって放っておかれた方が楽」って人もいるだろうけどさ。言語化できない or したくない “欠落”を抱えて生きるのって見かけ以上に本人が辛いと思う。
驚いたのはジャン・レノが出てたこと。フランスの大物俳優がこんなフワリンコ・コメディにチョイ役で出るなんて！
そして最後まで気になったのは、冒頭で複葉機から落ちたワンコ。あれどうやって撮ったんだろう？ まさか本物のワンコを使ってないよね？（汗）
