このレビューはネタバレを含みます
幸福について調査する為に、旅に出る精神科医の話。
所謂、中年の危機を描いた作品で、中年男の自分探しの旅が描かれます。
中国でハメを外したり、アフリカで命の危機を感じたり、アメリカで元カノと再会したり。
最終的には今ある幸せを再確認する…という、何とも、ありきたりな結末で終幕。
「幸せとは何か?」という問い掛けは興味深いものがあったんですけど、段々と主人公が何の為に行動しているのか分からなくなって、作品に付いていけなくなりました。
自分とは異なる生活や文化と触れ合って、幸せのヒントを探る…と言うよりも、主人公自身の体験や変化を通して、主人公にとっての幸せとは何か?が語られるので思っていたのと違ったなと。
もっと哲学的な話を期待していたものの、あくまで主人公の個人的な話に終始するので、この主人公に感情移入出来るかどうかで評価が変わる作品かもしれません。
主演のサイモン・ペグとロザムンド・パイクを始め、各旅先で有名俳優が登場するのは興奮したものの、私には合わない作品だったなという印象です。