新たな生物兵器として研究開発中の異種交配ザメ、通称「ピラニアシャーク」。
ある事情で開発計画が頓挫し、多額の損失を出した開発会社は、ピラニアシャークを家庭で飼えるペットとして一般向けに売り出すことに。
しかし、彼らの生命力と繁殖力は半端なかった。
ニューヨークの下水管に放たれたピラニアシャークは、街中の配水管をめぐりとてつもない勢いで繁殖し、殺戮マシーンと化す。
究極の最凶交配種が大都市N.Y.を喰い尽くす絶叫のモンスター・パニック。
タイトル『ピラニアシャーク』から伝わってくる地雷臭。
実在する生物の名前を二つ連ねただけでこうも胡散臭い感じがする。
これがサメ映画かどうかは意見の分かれるところでしょうが、タイトルに「シャーク」と入っているので一応サメ映画なのかな。
しかし、あくまで名前が「ピラニアシャーク」であって、印象としてはピラニアの方が近い。
ストーリーは、とある会社が生物兵器を開発するも、研究で死人が出て計画が頓挫する。
そこで社長は家庭用ペットとして売り出し、会社の損失を挽回させようとするけど…って感じです。
まず、メインであるはずのピラニアシャークがほとんど出てこない。
あと、誰が主人公なのか分からない。
主人公ズらしき人たちもだらだらしすぎ。
酔った勢いで思いついたようなありがちでデタラメなストーリーに、信じられない低クオリティなCG。
ストリッパーが登場するわりには
露出度の少なめな女性たち。
核攻撃とか大風呂敷だが、そんな危機感はまるで伝わらず。
ピラニアシャークは、さも当然のように自己増殖・自己修復し、ついでに空も飛ぶ。
もうなんでもあり。
それなのにパニックシーンがほとんどなく、会話シーンばかりで眠くなること必至。
つまらない人間たちが感情移入出来ないドラマをだらだら続けている。
ピラニアシャークの猛威と言いながら全くそんなシーンは少ない。
恐ろしく盛り上がりのない話が続くため絶望的に面白くないです。
しかも関係ないエピソードが多すぎる。
ちょっと恋愛要素もあるけどそこまで良いものではない。
何時の間にか変なカップル成立したり、緊迫感も皆無です。
唯一ラスト付近は盛り上がるかのような気配を見せますが、それまでのクソつまらない話の構成と何をしたいのか分からない展開の連続を前に見事に不発。
とにかく面白いと思える部分があまりにもないので残念。
しかし設定自体は微妙に凝っていて、何かオリジナリティあふれるものをやろうという精神は感じられました。
地雷好きにはたまらない作品ですね。
突っ込みどころしかない割には、微妙な映画でした。
バカっぽさが売りのB級映画で、悪い意味で、「本当バカ」な映画です。