Norisuke

ザ・ウォークのNorisukeのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ウォーク(2015年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

1974年、フィリップ・プティは完成間近のワールドトレードセンターの屋上にいた。二つのビルの間にワイヤーを巡らせ、綱渡りをして渡り切ろうという挑戦をしたフィリップと仲間たちの話。
昔、映画館で予告編を観た時は高所恐怖症だったらたまらないなぁ…と思うだけでスルーしていたんだけど、実際に鑑賞してみるとロバート・ゼメキス監督のこだわりっぷりが窺える職人芸満載な映画だった。
モノクロからカラーへと転調するオープニングから始まって、幼少期に観たサーカスの雰囲気やいかにもロンドンっぽいオシャレな街並みや無骨なワールドトレードセンターのビルなど、舞台装置がいい空気感を作り出している。
フィリップに綱渡りの極意を教えたパパ・ルディとの関係性、彼を支えた共犯者の仲間達との絆もしっかりと描かれていてよかった。パパ・ルディの言葉がフラグっぽくてドキドキしたけど、ドラマチックさに貢献してるのも面白い。
人にどれだけ無謀だとか止めておけとか言われても自分の夢を追い続けるフィリップはカッコいいし、エキセントリックでたまに変人ぽく描かれてるのもリアルな感じがして良い。恋愛に比重を置かずにサラッとしてるのもブレてなくて良かった。
…ところで、Foreverチケットはどうなったんだろう?
Norisuke

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