まいたそ

ザ・ウォークのまいたそのレビュー・感想・評価

ザ・ウォーク(2015年製作の映画)
3.9
綱渡り師・フィリップの命を賭けた挑戦の実話、NYのワールドトレードセンターが完成を目前とした頃にツインタワーの間を綱渡り、これもまた「事実は小説よりも奇なり」といったお話でした

上映当時、劇場で見た予告編はやたらと「映像体験」を煽るもんだからあんまり興味なかったのですが、それ以上にドラマのある一作でした、フィリップと途中退場するジャンキー以外全員人格者過ぎでは…
そしてフィリップの恋人であるアリーが本当に素晴らしい女性であり理解者だなあと、去り際も完璧だったナ…

この映画を見て初めて知ったのが、当時のニューヨーカーたちにとってWTCは疎ましい存在だったということです、
この一件があって少しずつ好感が生まれ、行く行くはNYを象徴する建物へ、そして9.11、、、
ラストシーン、ジョセフの表情、そして最後のメッセージ、とても良かったです
WTCは永遠に

余談ですが、「主人公に感情移入できない」的なレビューを見かけたのですが、芸術を理解できないのか、あるいはこれが綱渡りの魅せる芸術であることを理解していないのか、、、ピカソの絵を目の前にして「感情移入できねー」とはならないでしょっていう。笑
フィリップも劇中に言っています、「僕はアーティストだ!」
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