ガブXスカイウォーカー

シンドバッド 七回目の航海のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

3.6
『アラビアンナイト』でおなじみシンドバッド(カーウィン・マシューズ)、ランプの精ジニー(リチャード・アイアー)によって繰り広げられる特撮冒険ファンタジー映画の古典。パリサ姫(キャスリン・グラント)が黒魔術師ソクラ(トリン・サッチャー)によって手のひらサイズにされてしまうと言うのがマニアックだ。
1958年の映画と侮っていたけど、特撮がすごい。島に停まっている帆船はマッドペイント(実写映像と背景画を合成する技術)。モンスターたちは特撮の名匠レイ・ハリーハウゼンによる人形アニメの技法(ダイナメーション)だ。しかも開始6分でサイクロプス、19分で四腕の蛇女が登場するなどテンポが良く、出番も多い。さらに双頭のロック鳥(親、雛)、ドラゴン、骸骨剣士まで出てきてモンスターファンならば盛り上がることだろう。今観るとさすがに拙い点も多いが、当時多くの子供たちに与えた影響は大きい。最近のVFX作品に飽きたSF映画ファンは本作を観て原点を振り返ってみるのもいいのではないだろうか。