新年明けての1発目はもちろんコレ!
本日ご紹介する作品はコチラ…
狩猟の象徴
目の前にそびえたつピラミッド状の山…。
それはこれまで狩猟してきた獣の骸が
積み重なっているように見える…。
『レヴェナント: 蘇えりし者』です❗️
〜鑑賞後のシンキングタイムを経て〜
極寒。そして辺り一面銀世界。
〝強い者は生き残り弱い者は死ぬ〟
自然界の食物連鎖は食う・食われるの世界。その構造は非情だが実にシンプル。
そんな生と死が織りなす雄大な自然で
死の淵を彷徨い助かる見込みがないと思われていた男がいた…。
だが、皮肉なことに大切な人を目の前で奪われ“復讐心“が生かされる原動力となった。
📜原作: マイケル・パンク小説
『蘇った亡霊:ある復讐の物語』
アメリカの西部開拓時代を生きた
実在の罠猟師〝ヒュー・グラス“
彼の半生を過酷なサバイバルの旅で描いた
アクションアドベンチャーです。
見終わった感想としては…
ただただ大自然の映像に圧倒されました。
自然は…
容赦ない自然の脅威としての厳しさ、時には恵みの大地としての優しさを併せ持っています。
ある意味、忖度なく何者に対しても公平(フェア)な現象。
さらに、大自然からの視点で見たときの復讐心という人間的情念の儚さとの対比。
特に印象的だった
寒さを凌ぐため馬の腹を切り裂いて
死体の中で眠るというシーンはダミー仕立てではなく、実際に行ったものらしいです。
これほどの輝かしいキャリアを持ちながら
一転して鼻水・ヨダレを垂らしたり生肉にかぶりつく泥臭い演技をする
レオナルド・ディカプリオに本当に敬服します。
こんなにプライドを捨てて突き詰められる演者は他にいるのだろうか?
〝狩猟“というテーマからも
幼い頃から祖父の猟について行っていたというのもあり、狩猟は生と死を間近で目の当たりにし、生に対する思いをより実感することだと思っています。
普段、命を頂いて生きている私達は改めて自然に対しての感謝を忘れてはいけないなと認識させてくれます。
この作品で自然に対する哲学的な思考を映像体験できる…そんな一作となっています。
大丈夫だ 息子よ…
早く終わってくれと
お前は望んでる
父さんが ついてる
ずっと そばにいる
諦めてはいけない
いいな?
息が続く限り 戦うのだ
息をしろ 息をし続けろ
嵐が吹きすさぶ時に…
木の前に立つといい
揺れる枝を見ると
木が倒れそうに思える
でも幹を見ると
びくとも動かない
復讐は神の手に委ねる…
俺ではない
〜それでは皆さんいい夜を🌙〜