86点。音圧ならぬ映像【圧】が凄かった。撮影と演技が特に圧巻!どうやって撮ったの?ってカットと、そら撮れるだろうけど大変じゃない?ってカットしかなかった。この圧を広角単焦点のみ(12mm to 21mmとか)で撮ったルベツキは凄すぎる。
ただ、これが映画として凄い映画だったのか?と言われると考えてしまう…。
『バードマン』の時もそうだったけど、そりゃやってること凄いけどさぁ、でも映画ってそこぉ?って感じを受ける。ストーリーテリングの凄さだけを見せられてるというか。語っているストーリーがそれに負けてしまっているのだろうか。
でも、そう考えると同じような凄みとストーリーのシンプルさを持つポール・トーマス・アンダーソン作品がちゃんと【映画】なのは何故かっていうのを個人的にもっと追求しないといけない。話の内容に関わらず、人の心を震わせるのは画と見せ方と演技だけではなく、さらに何かが必要なのだ。